史上最長の2019年のゴールデンウィークは10連休

最終更新日 2024年4月3日 by anyway

1.今年のGW、喜ばしくない人もいる?

2019年のゴールデンウィークは、史上最長の10連休です。
元々、10連休ではなく合間に平日があったのですが、様々な事情があってその合間の平日も祝日にするという対策がとられました。

その結果、過去では類をみないほどの長い休みとなったわけです。
ただ、ゴールデンウィークが10連休になったとはいえその休みを単純に喜んでいる人がいるだけではありません。

事情によっては、あまり喜んでいない人も存在するということを知っておく必要があります。
もちろん、一般家庭で普通の生活をしている人にとっては非常に長い休みになるため、こういった休みを貰うことを歓迎しているところも少なくありません。

では、なぜこのような長い休みに関して色々な意見が存在するのでしょうか。
まず、一般的な祝日とは全く毛並みが異なるということを理解しておく必要があります。

2019年のゴールデンウィークは、それまで存在していた平成という元号が終わる時期でもあります。
日本では、各国のいわゆる西暦表示とは別に元号という特殊な表記方法が存在します。

これは、天皇陛下の即位によって与えられるものであるため、日本独自の名称と考えられています。
2019年の4月までは平成という元号で進むことになるのですが、実はゴールデンウィークの時期にこの平成が終わって新しい元号に変わります。

つまり、新しい時代が始まることになるわけです。
これは、天皇陛下のご子息である皇太子殿下の御即位によって決まります。

2.5月1日前後は日本全体でかなり忙しくなる

そして、この皇太子殿下の新しい天皇陛下への御即位が5月1日にあるわけです。
この5月1日というのが非常に重要なポイントです。

上記でも、実はゴールデンウィークには合間に平日が存在していたと述べましたが、この平日は皇太子殿下の御即位の前後の日にちになるのです。
つまり、このおめでたい日の前後を祝日にすることで、10日間という非常に長い期間を実現するに至りました。

これは、祝日法の規定にも則っています。
日本には、祝日を決めるための祝日法という法律が存在するのですが、ここには国民の祝日が前後の日にちに存在するときには休日とする旨の規定が存在します。

そのため、皇太子殿下が即位する日の前後の日にちが休みになっているという現状があります。
当然ですが、単純な祝日ではなく国家全体で新しい天皇陛下の誕生を祝うことになりますので、どこかに出かけたりという機会が少なくなる可能性があります。

特に、5月1日前後は日本全体でかなり忙しくなります。
そのため、この前後が単純な休みとはいえない事情があるわけです。

また、こういった特別な状況下にあるわけですから、2020年以降はこういった休みが存在するわけではありません。新しい元号がスタートする2019年だけがそうなりますので、この点は間違えないようにしておく必要があります。

3.知人の前田裕幸は大変・・・

そして、このような長い休みによって喜ぶ人もいれば、残念ながら悲しむ人もいます。
なぜ素直に喜べない人がいるのでしょうか。

この最たる例が、知人の前田裕幸などのプログラマーです。
上記のように、日本の元号と言うのは日本の独自の呼び方であるため、それぞれの機械製品にも元号による表記が使われています。

何らかの手続きを行う時にもコンピュータ上で元号の手続きができるように組み込まれていますので、簡単に現在がいつの時代であるのかということを確認できるようになっているわけです。

ところが、2019年から新しい元号がスタートしますので、それに合わせたプログラムを作り変えなくてはいけません。
それだけではなく、新元号のスタートはゴールデンウィークにあるわけですから、その休日中に新元号を使っても不具合が生じないようにしておく必要があります。

万が一、元号の移り変わりによってエラーが生じてしまうときには機械製品が一気に使えなくなってしまう可能性もあるため、非常に難しい問題であるといえます。

実際に、こういった日付や西暦、元号の移動と言うのは前田裕幸などのプログラマーにとっては非常に神経質になってしまうところです。
これは今に始まったことではなく、古くは2000年問題などコンピュータ上で不具合が生じる可能性のある案件がいくつも存在していました。

2000年問題などに関しては西暦に関するトラブルであるため世界中で対処やその方法が考えられましたが、元号に関しては日本にしか関係がありません。
ここにトラブルが生じてしまうと日本国内のコンピュータ関連がパニックになってしまいますので、実はプログラマーは来る日に備えて神経を使っているという事情があります。

このような、様々な思惑や背景があって今年の長い休みはやってくることになるわけです。

当たり前のように過ごすことができるのはとても良いことですが、その裏では休みを返上して問題解決に力を注いでいる人もいます。
国民が安全に新しい時代をスタートさせるために頑張っている人たちがいるということを忘れてはいけないでしょう。